競馬予想サイトの的中実績は、「公式の払戻と金額が合うか」だけでは検証を終えられません。結果より前に同じ買い目が提供されていたか、購入単価は明示されていたか、外れた回を含む全体の費用はいくらかまで確認すると、実績の意味が見えてきます。

このガイドは、実績を必ず本物・偽物に分けられるというものではありません。確認できた項目と、資料が足りず確認できない項目を整理し、過去の記録を将来の利益と混同しないための手順です。本文の金額は計算例です。

検証の対象を決める

サイト名だけでなく、無料・有料の商品名、対象期間、対象とする全提供予想の範囲を決めます。同じサイト内でも商品や担当、券種が違えば、別条件の記録です。無料情報の結果を有料商品の評価へ移さないようにします。

対象は結果を見る前に固定します。的中した回を見つけてから「この条件だけが対象だった」と選び直すと、全体の成績を評価できません。過去データから傾向を見つけた場合は、その条件を新しい期間で観察する仮説として扱います。

事前に保存する六つの情報

開催日、競馬場、レース番号、券種、組合せ、推奨金額を保存します。それに公開・閲覧時刻と原本の保存先を加えると、結果前に何を見ていたかを確認しやすくなります。予想理由や変更告知も、後から照合したい場合は一緒に残します。

検証段階 必要な記録 確認できること
対象特定日付・場・レース別レースとの混同防止
予想の保存買い目・時刻・版結果前の提供内容
条件の確認点数・単価・情報料再現に必要な費用
結果の照合公式確定結果該当馬券の的中と払戻
期間の集計全件・外れ・返還全体の収支と欠損

画像に時刻が書かれているだけで公開時点まで完全に証明できるとは限りません。自分の受信記録や保存履歴など、確認できる資料の範囲を明示します。

公式の確定結果と照合する

JRAの場合は公式の成績データから対象レースを確認します。地方競馬は該当する公式情報へ戻ります。別の比較サイトが同じ画像を掲載していても、それだけで独立した裏付けにはなりません。

日付、場、番号、券種が一致したら、該当する組合せの払戻を確認します。確定前の画面や最終オッズを、そのまま確定払戻として使わないでください。同着などで扱いが変わる場合は、主催者の発表を優先します。

払戻額を購入条件へ合わせる

公式の100円当たり払戻が4,000円で、指定が500円購入なら、該当馬券の払戻は20,000円です。掲載額と一致するかを確認します。ただし、500円という単価が事前に指定されていなければ、後から金額に合わせた仮定ではないかを区別する必要があります。

10点を各500円購入していたなら、馬券代は5,000円です。的中一点の500円だけを差し引くのではなく、外れた9点の支出も含めます。有料情報なら、その情報料も総収支へ別に加えます。

金額の照合に成功しても、それはその条件で払戻計算が合うという確認です。事前提供の証明、全期間の好成績、将来の利益を同時に証明したことにはなりません。

不的中や未取得を隠さない

的中した回だけを集めた実績紹介と、全件を追った検証は別です。検証では、不的中、取消による返還、提供なし、取得できなかった回を区別して記録します。記録がない回を勝手に不的中や提供なしへ分類しないようにします。

未取得があれば、全提供数のうち何件を確認できたかを示します。取得できた一部の成績しか分からない場合は、「期間全体の成績」と書かず、確認範囲を限定します。欠損を明示することが記録の透明性になります。

回収率と的中率を別々に計算する

的中率は、決めた単位で成功した割合です。レース単位なのか買い目単位なのかを先に明示します。回収率は払戻と購入額の関係で、的中回数だけでは求められません。両方に対象期間と母数を添えます。

仮に5レースを各1,000円で購入し、払戻が0円・800円・0円・2,700円・0円なら、的中は2回で40%、馬券回収率は3,500÷5,000×100=70%です。的中した800円の回も収支はマイナスです。情報料2,000円が別にあれば、全体収支は-3,500円になります。

このように、見栄えの良い一つの指標へまとめず、元の金額も残すと読者が再計算できます。回収率の詳しい計算には返還の扱いも載せています。

変更後の予想を別に扱う

出走取消、馬場の変化、オッズの変動などで買い目が変わったら、変更前後の版と時刻を残します。締切に間に合った変更か、実際に購入した内容と同じかも確認します。結果を見て当たった版だけを採用すると、再現可能な検証ではなくなります。

条件を途中で変更したサービスの長期成績は、新旧を分けて説明すると分かりやすくなります。商品名が同じでも、券種や点数の方針が変われば費用と結果の性質も変わるためです。

実購入と仮想集計を明示する

買わずに公開予想を保存して計算した場合は、仮想集計と書きます。実際の購入操作、締切への対応、利用時の通信状況などは未確認です。仮想の数字を「使って利益が出た」という体験談に書き換えないようにします。

一方、実購入の記録でも、一人が利用した範囲の結果です。全利用者に同じ提供があったか、同じ条件で再現できたかは別の確認になります。体験の範囲を正直に示すことが必要です。

最後に検証の限界を添える

期間、件数、取得率、費用条件、実購入か仮想か、変更履歴、確認できなかった事項を書きます。順位や評価を付ける場合は、どの情報をどう重視したかも説明します。確認できない条件が多ければ、評価を保留して構いません。

数回の成功を根拠に購入額を増やす、損失を取り戻すまで期間を延ばすといった行動は、当初の検証条件から外れます。検証の目的は、利用を続ける理由を作ることではなく、情報を正確に理解することです。

実績が公式結果と一致すれば本物ですか?

払戻計算の一致は一つの確認です。事前の買い目、単価、提供時刻、全体の記録は別に確認する必要があります。

何件あればサイトを評価できますか?

一律には決められません。券種、点数、成績の振れ、記録の欠損などが影響します。少数の結果を一般化せず、確認した件数を明記してください。

計算だけできる場所はありますか?

AAAの検証計算ツールで、馬券回収率、情報料込みの総収支、三連系のフォーメーション点数を確認できます。入力値そのものの正しさは別に照合する必要があります。